◎リスク
「※ 」に関連した非効果的健康維持
※の例
健康管理に対する知識不足。
間違った情報の取集。
情報の誤った解釈。
喫煙に対する知識不足。
飲酒に対する知識不足。
食事に対する知識不足。
栄養の偏りによる不適切な食事摂取。
不規則な睡眠時間。
不規則な食事時間。
ストレスの多い生活に伴う無効なコーピング方法。
ストレスの多い職場に伴う無効なコーピング方法。
ストレスの多い学生生活に伴う無効なコーピング方法。
清潔に関する認識不足。
感染症に関する知識不足。
症状がないため予防行動が取れない。
◎目標例
健康なライフスタイルに対する知識を得ることができる。
喫煙量を減少することができる。
禁煙することができる。
飲酒量が減少することができる。
禁酒することができる。
日常生活の中で生活習慣を見直すことができる。
日常生活の中で健康を増進し、疾病を予防できる知識を習得できる。
予防に関する知識をもとに行動変容することができる。
変容した行動を継続し、生活習慣病を予防することができる。
ストレスを健全な方法で発散することができる。
◎観察計画
生活習慣病予防についての知識の有無と理解の程度。
健康に対する信念及び価値。
ストレスの有無と発散方法。
行動変容するための目標の有無。
健康増進のための運動実施の有無と頻度。
家族内の生活習慣病に関対する知識の有無と理解の程度。
ライフスタイルや1日の過ごし方。
住居環境。(間取り、主の生活の場所、風呂・トイレの場所、段差の有無、バリアフリーの有無)
職場環境。(排泄・休憩場所。周囲の理解・支援状況、就労時間の調整、労働内容の調整)
ソーシャルサポートの活用状況。(自宅・職場環境、支援体制、休憩場所と時間、就労時間、移動手段、経済状況、医療費公的助成制度の利用の有無)
食生活。(外食回数、脂肪・塩分・糖分の日常摂取量、間食状況、食事速度、過食やダイエットの有無、頻回の体重の増減など)
食習慣。(脂肪、塩分、糖分の日常的な摂取量)
喫煙習慣。(喫煙の有無、喫煙歴、量)
飲酒習慣。(飲酒の有無、頻度、量、種類)
薬物の使用状況(市販薬、処方薬の使用の有無、種類、量)
排尿状況。(回数、夜間回数、周期、尿意、排尿時の疼痛・違和感、血尿、使用薬剤の種類、膀胱留置カテーテルの有無など)
排便状況。(回数、便意、腹痛、排ガス、腹部状況、便性、使用薬剤の種類など)
身だしなみ。(髭、爪、口腔ケア、毛髪、臭い、服装など)
睡眠状況。(睡眠時間、覚醒回数、夜間排尿、無呼吸症候群、CPAPの使用、他患者のいびき、騒音)
ソーシャルサポートの活用状況。(自宅・職場環境、支援体制、休憩場所と時間、就労時間、移動手段、経済状況、医療費公的助成制度の利用の有無)
◎ケア計画
〈無関心期に関するケア計画〉
対象者に自分のライフスタイルの良いところと悪いところについて考えることへ導く。
健康のメリットを伝える
〈関心期に関するケア計画〉
自身の健康行動不足を認め、変容後の自分をポジティブにイメージすることを勧める。
健康管理について自己管理できない原因を一緒に考える。
うまくできると言う自信を持ってもらう。
目標や行動することを周りに宣言するように勧める。
〈準備期に関するケア計画〉
対象者のセルフマネジメント能力に応じた目標を一緒に考える。
症状に関連した複数の解決策を一緒に考え、選択してもらう。
〈実行期・維持期に関するケア計画〉
取り込んでいる行動について、できているところを認めて褒める。
目標に向かい行動できていることを認め褒める。
必要な場合には、家族や職場の協力が得られるように働きかける。
〈共通するケア計画〉
対象者に傾聴を行うため、受容的で親和的な姿勢でかかわる。
不安や心配ごとについて安心して話せる雰囲気をつくり、訴えにはタッチングなどしながら傾聴する。
ストレスが緩和される様にベッド周囲の環境整備を行う。
ストレスが緩和される様にベッド周囲に馴染みのあるものを設置する。
ストレスが緩和される様にケアを工夫し安全で安楽な関わりを持つ。
ストレスへの対処方法を見つけることができるように支援する。
プライバシーが保て、感情を十分に表出できるような環境をつくる。
コミュニケーションを深めるために、タッチングやジェスチャーを用いる。
患者・家族の思いに寄り添い、尊重した態度で接する
患者・家族の思い、不安に思っていることなどについて傾聴する
患者・家族の発言、表情や行動で気になった事は理由を確認する。
◎教育計画
患者・家族のセルフマネジメントができていない部分に対して説明する。
患者・家族の認知度を考慮し説明する。
患者・家族の身体的状態(視力、難聴など)に合ったパンフレットを作成し説明する。
患者・家族の認知度に合ったパンフレットを作成し説明する。
患者・家族の心理状態に合わせて説明する。
入院環境を整え説明する。
適した場所を選択し説明する
患者・家族が望む方法や環境で説明する。
喫煙の健康への悪影響について説明する。
アルコールの過剰摂取による健康への悪影響を説明する。
バランスのとれた栄養摂取とカロリーの制限を説明する。
適正体重について説明する。
適度な水分摂取の必要性を説明する。
運動の利点を説明する。
排便を促す方法を説明する。
便秘を予防・改善するため、運動療法や食事療法、マッサージ、温罨法、食事療法について説明する。
皮膚や口腔内の清潔、手洗いやうがいの必要性とその方法を説明する。
ストレスによる人体への影響を説明する。
ストレス発散の必要性を説明する。
必要に応じて健康教室、相談窓口、ソーシャルサポートの活用方法を説明する。
パンフレットを作成し〇〇について説明する。(脱臼肢位、食事、睡眠、飲酒、喫煙、仕事関連)
再発予防のための管理や異常時の対処をどう実施しようと思っているか確認し必要に応じて説明する。
再発作・症状悪化の予防方法について正しく管理できているか確認し必要に応じて説明する。
災害時の対応について説明する。
災害時に準備・携帯するもの(治療日誌、おくすり手帳、内服薬、予備の薬、使用してる医療物品など)を説明する。